あくまで、個人的な資格試験の受験の記録ですが、これから受験される方の参考になれば幸いです。
工事担任者とは
電気通信国家試験センターが主催する国家資格です。
この資格を持っていると、端末設備などの工事もしくは監督することができます。
AI(アナログ)、DD(デジタル)の区分があり、担当できる工事の種類に応じて各区分で1種・2種・3種プラス両方の工事を行うことができる、AI・DD総合種という種別があります。
難易度は扱う範囲に準ずるので
高 総合種>1種>2種>3種 低
となります。
※AIとDDは扱える工事の種類が違うので、どちらのほうが難しいとは一概にいうことはいえないと思います。
年2回(5月と11月)試験があるので、年に1回しかない電験よりは挑戦できる機会があるので受験しやすいと思いますが、受験の受付は約3カ月前ですのでお忘れなく。
試験は全部で3科目に分けられ、各科目で60%以上の正答で合格となります。
すでに受験しようと思っている種別とは別の工事担任者の資格や、電気通信主任技術者、無線従事者などの資格を持っている場合は、科目の免除が受けられる場合がありますし、3年以内なら科目合格等による免除もありますので、電気通信国家試験センターのページで詳細を確認なさってください。
勉強方法 利用した参考書と、2カ月前~1カ月前にやったこと
私の場合はすでに電気工事士や電験3種を学生時代に取得(といっても10年以上前&電気関係の仕事に就いていたわけではないので)していたので、電気の基礎的なことはわかる状態でしたが、これまで工事担任者を受けたことがない状態で、いきなり最上位の総合種への挑戦でした。
参考書は
①オーム社発売 電気通信工事担任者試験対策研究会編
「電気通信工事担任者 AI・DD総合種 試験対策」
②リックテレコム発行 電気通信工事担任者の会監修
「工事担任者 ○○春 AI・DD総合種実践問題」 ※私の場合は5月受験だったので春版です。
を利用しました。
5月の受験でしたので、勉強開始は3月の中旬から。
まずは①を4週間くらいかけて最初から最後まで読み通して、全体の範囲を把握。
その後、Webサイトで公開されている過去問題を一度解いてみました。
この段階での正答率は大体、 基礎 60% / 技術・理論 30% / 法規 30% ってところでした。
一度解いたあとで、公開されている過去問には解説が無いので、①の本を利用して間違えた問題の内容を確認。(問題に応じた解説がされているわけではないので、よくわからない問題もありました)
勉強方法 1カ月前~直前にやったこと
GWを利用して、②の問題集で勉強。
この問題集には解説もあるので、間違えたところを解説をよみながら理解。
2週間前の段階で再度、公開されている過去問にチャレンジ。
この段階にきて正答率は大体、 基礎 90% / 技術・理論 80% / 法規 70% の状態でした。
問題集と過去問をやったことによって、自分の苦手な部分(私の場合は完全に法規を覚えきれていない)が分かったので、その後は問題集の法規の部分を中心にやり直しました。
試験直前3日間くらいは、問題集の解説の部分だけを読んで、考え方を確認。
試験当日の朝は苦手な法規を最後に頭に叩き込む感じでした。
試験と結果とまとめ
試験の時間は9:30~12:10でしたが、まぁまぁ順調にすすみ(分からないところは早々に諦め)、10:30過ぎには途中退出したと思います。
この試験では、問題を持ち帰ることができるので、解答公開後に自己採点しました。
自己採点結果は
・基礎 22問中19問正解(86.3%)
・技術・理論 50問中38問正解(76.0%)
・法規 25問中16問正解(64.0%)
で、
最終結果通知も合格でした。
自己採点結果で苦手だった法規はかなりギリギリでしたので、マークミスなどがないか、通知が来るまでかなり不安でしたが無事1発合格することができました。
最後に。
全体の勉強時間としては平日は約60~90分、休日は約2時間程度でしたので、トータルすると約90時間くらいの勉強量でした。
私の場合は、もともと学生時代に電気系の勉強をしていたので基礎や理論に充てる時間が少なくて済んだのかもしれません。