10年以上前のワイヤレスヘッドフォンの置き換え
MDR-DS7100(子機を増設済)環境の置き換えの検討をすることにしました。
このワイヤレスヘッドフォンですが、2009年にSONYが発売した、(テレビ用?)ワイヤレスサラウンドヘッドフォンで、発売当初の価格は約3万円(送信機+ヘッドフォン1台)、それに子機としてのヘッドフォンが1万円以上したはずです。
さすがに、イヤーパッド、オーバーヘッドバンド(?)がボロボロになっている&充電の持ちが悪くなってきたので、もう限界かなということで置き換えを考えることに。
※2020年現在中古の子機ヘッドフォンが1万円以上で売っている。。まだまだ需要あるってことかな?
普通に考えれば後継機種を買っておしまいなのですが、2013年発売のMDR-HW700DSが価格comで見ても35,000円以上(SONYストアは税抜43,380円)。正直、高い。。。。
ロングセラーで人気のある商品なんですね。
増設用まで購入することを考えると、なかなかいいお値段コースですね。
というわけで、MDR-DS7100の発売から10年以上経過して、汎用的に利用できるようになった技術を利用した製品を使って置き換えを検討してみました。
※以下どのような環境でも同じように実現できるわけではないことをご了承ください。
いろいろな製品を試してみる
最低限これは欲しい機能を考えてみと今回の場合は、無線が第一優先なので、Bluetoothのヘッドフォンで考えていきます。
あとは試してみながら改善したい点を確認していきます。
その1:家にあったBluetoothヘッドフォンを試してみる
まずは、mp3プレーヤー用に持っていたSONYのMDR-100ABN(2016年購入)を持っていた&しばらく前に別の用途のために購入していたBluetooth送信機があったので、それを利用してみました。
持っていたBluetooth送信機は、AugustというメーカーのMR270という製品(自分がAmazonで2018年に購入したときは3,590円でした)で、1つの送信機で2台のヘッドフォンにつなぐことが出来るというものでした。
Bluetoothの接続も簡単にでき、3.5mmのイヤフォンジャックで接続してしばらく利用してましたが、非常に快適に感じていました。
が、ゲームで利用したところ、明らかに音ズレが。。。
調査してみると、ヘッドフォン側がapt-X Low Latency(低遅延)という規格に対応していませんでした。
また、送信機側の仕様を確認してみると、2台接続した場合はLow Latencyには対応しないとのことでした(あくまで2018年に購入したモデルの場合です。その後改善されたかは分かりません)。
なので、新しい機器を購入することが確定!
その2:Low Latencyに対応した送信機、ヘッドフォンを購入
Bluetoothの規格を理解出来たので、apt-X Low Latencyに対応した、ヘッドフォン、送信機を購入しました。
購入したのは、
送信機:Anker SoundSync (送受信の両方に対応、但し1度に利用できるのは送信か受信のどちらかの機能だけ)※Amazonで2019年11月末に3,999円で購入
ヘッドフォン1台目:1Mii Bluetoothヘッドフォン ※Amazonで2019年11月末に4,388円で購入
ヘッドフォン2台目:AUKEY Key Series EP-B33 ※Amazonで2019年11月末に5,999円で購入
送信機の良し悪しはよくわかりませんが、Anker製なのでちょっと安心&現在どのモードで動作しているのか(ちゃんとapt-X Low Latencyで動作しているのか)が分かるのが良かったです。
ヘッドフォン1台目の1Miiのヘッドフォンは、まぁ値段がそれほど高くはないので、やはり音質はそれほどではないという感じでしたが、ちゃんとLow Latencyで動作しますし、なによりこのヘッドフォン軽い!!
確かに音質がいいに越したことはないのですが、値段と低遅延と軽さのバランスを考えると、なかなかいいものだと思いました。
ヘッドフォン2台目のAUKEY製のEP-B33は、ヘッドフォンではなくインイヤーのイヤフォンです。
こちらはヘッドフォンではないので、耳を圧迫しない&音漏れがほとんどないという点も個人的に高評価でした。音質も自分としては悪くないです(値段を考えればかなりいいと思います)し、もちろんLow Latency対応でした。
これで、2台のBluetoothヘッドフォンを低遅延の環境で聞けるようになったのですが、これで終わりませんでした。
その3:アナログ-光変換器を追加
低遅延の環境で聞けるようになったのはいいのですが、しばらく聴いていると微妙に音が途切れる現象が発生してしまっていました。
それほど酷くはなかったので、無視すれば無視したなのですが、ここまでくればきっちりとしたくなってしまうものです。
それで、少し調査をしてみると、光デジタルで送信機へ入力すれば改善される可能性があるということでした。
※アナログ→デジタル変換の手間を送信機でしなくてよくなるので、送信機に多少余裕がでるのかな?詳しいことは知らないけど。
現在利用されているテレビであればほとんど光デジタルの出力機能がついているので、光デジタル用のケーブルを用意してAnkerの送信機にある光デジタルの入力に突っ込んでやればいいのですが、完全に見落としてしまって購入してしまいました。。。※せっかく購入したので、使用した感想を書くことにしました。
購入したのは、WestPort オーディオ変換機(アナログ→デジタル変換)ADC-AY19 ※Amazonで2019年12月中旬に1,999円で購入
この製品、Amazonのレビューを見ているとLRの赤白が逆になっているらしいので、アナログの入力を逆にして取り付ける必要があるようです。
で、その結果ですが、見事に音が途切れなくなりました。
まとめ
最後にまとめとして、かかったお金ですが、
16,385円(Bluetooth送信機、ヘッドフォン2台、アナログ→光デジタル変換)
でした。
これまでと同等レベルにするにはサラウンドヘッドフォンに買い替える必要があるかもしれませんが、ここまでで満足できるのであればかなり安く仕上がった(子機を1台追加することを考えると、35,000円以上安くできたのでは)と思います。
正直、今回の件でBluetoothの規格についてかなり勉強になったので、これからどんな製品を買ったらいいのかが分かりましたし、この10年でいろいろな技術がかなり普及したことがわかりました。
そして、使っている技術は少し違うと思いますが、10年以上前からそんなことを普通にできているSONYさん、なかなかやるなーって感じでした。